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行動学入門

三島由紀夫の随筆に行動学入門というものがある。

三島由紀夫というと、小説家で有名だが、日本文学研究で有名な故ドナルド・キーン氏は、三島由紀夫の作品で一番評価するのは評論で、次に戯曲、そして小説であると述べている。

三島由紀夫の随筆はとても普通の観点から書かれたものと思えないほど面白いことで知られている。

三島の行動学の本を紹介したのは、私が読んでいた、恋愛の達人が書いた本のあとがきで紹介したからだ。ざっとまとめると、目的のない行動はない、よって目的のない生き方をしている人は行動を忌み嫌う。思想が目的を持って動き出す時、最終的に言葉ではなく、肉体行動に帰着するのは当然である。というようになる。

 

私は人生で後悔したことがいくつかある。

もちろん後悔というのはしても意味がない。だが私の自戒として、心からの反省として覚えているのであれば損はないだろう。

後悔したこと、それはシンプルに行動しなかったことである。それに尽きる。

では今何をすべきか答えは明らかである。行動である。目的を持ち、その目的が帰着した行動を積み重ねるということで、過去の後悔に決着をつけることになる。少なくとも過去の後悔から学んだのはそのことである。