hiro

hiroの日常を語るブログ

勇気の花

長渕剛の2000年代初期の曲の1つに勇気の花という曲がある。

長渕のたどり着いた人生の美学、生きる方向性が表されたメッセージが詰まっている。

初期は吉田拓郎などのフォークの影響を大きく受けたスタイルであったが、徐々にロックを取り入れていき、自身の苦悩などを再現するスタイルへと変化していった。やがて自分を世間からろくでなしや非人と遠ざけられているヤクザのイメージに自身を重ね合わせていき、それに呼応したファンを作り出していった。さらには肉体改造をし、在りし日の三島由紀夫さながらの身体になり、また愛国的、憂国的なメッセージの曲も出すようになっていった。現在は丸くなったが、長渕剛は根幹こそ一貫しているようにみえるものの、非常に多変で多様な顔を持つアーティストでもあるのだ。

その長渕が自身の人生で築き上げてきた人生観を詰め込んだメッセージソングが勇気の花である。とてもポジティブで泥臭く、かつ思いやりのある良い曲である。