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hiroの日常を語るブログ

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

無名の名人

升田幸三という棋士がいた。大正、昭和を生き抜いた棋士である。 彼の本で勝負という本がある。その中で印象に残っている言葉がある。 「無名の名人が世の中を支えている。」 名人とは、当代きってのなんらかの芸事、能力を極めた人で、達人や上手よりさらに…

行動学入門

三島由紀夫の随筆に行動学入門というものがある。 三島由紀夫というと、小説家で有名だが、日本文学研究で有名な故ドナルド・キーン氏は、三島由紀夫の作品で一番評価するのは評論で、次に戯曲、そして小説であると述べている。 三島由紀夫の随筆はとても普…

日々新たに

日々新にして又日々新に これは禅語である。 原文は日々新又日々新 お茶席に参加するとこのような文字を書いた掛け軸が掛かっているのを見たことある人は多いかもしれない。 何に対しても新しい心で接すれば、すべては新しい。 前に時間について述べた。 過…

時間について 過去の意味

曹洞宗の祖師道元の時間に関する考えは、アインシュタインの相対性理論にも通ずる考えらしい。つまり、現代物理学における時間観念と同じような認知を道元はしていたということになる。 かなり単純化すると、過去の自分、未来の自分も今の自分もみな自分であ…

生きる意味とやめる意味

自殺論や自殺についてという古典的な名著がある。自殺論の中に紹介されている論考は非常に面白かったと思い出される。 だが、自殺といってもたくさんある。 ヘミングウェイの自殺、三島由紀夫の割腹、戦国武将の切腹、阿南大将の自決、黒澤明の自殺未遂、架…

心の痛み、考える心

以前ビートルズの曲を元にheartとmindの違いについて考えて書いた。 私はheartは、痛む心であり、Passiveであり、反応であり、感覚であると考えてる。対してmindは、考える心であり、positiveであり、判断である。Heartとmindは繋がってはいるが、heartの方…

人は人、他人は他人

人は人、他人は他人とはよく聞くが、そういう人も大抵は会社に就職し、家庭を持ち、子供を持ち、世間一般の社会的地位を持ち、子供によい大学に行って企業に就職して…というのが当たり前だと思っているだろう。それはそれでいい。 ただそこに他人より、自分…