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hiroの日常を語るブログ

禁欲の効果について

古くから禁欲は宗教、哲学により説かれてきている。

宗教、哲学という、言葉を通して一つの物語や概念を正しいと思い続けることや、抽象的な概念を吟味し判断し続けるという高度な思考と言語使用を要する人間の知的営みにおいて、禁欲は重要なものと位置づけられ、説かれ続けられてきた。

しかし、それが東西古今の社会規範において絶対的なものであり続けたか、と考えるとそうではない地域や時代もあったし、現代において民主主義国家であるなら、大抵禁欲は求められない。

ではなぜ高度な言語使用に耐えうる脳を持ちうる人間が、その思考の最たる物が必要とされる宗教や哲学で禁欲を説いたのか。 

おそらく高度な言語使用や思考の使用に、禁欲というものが必要であったからだと考えられる。

そして、私は最近再び禁欲を始めている。一つは最近になり思考が過去の概念や出来事により、現在における判断能力を奪われるように感じはじめたからである。

簡単にいうと、過去の嫌な出来事や、それから生じた不安というものに悩まされ、感情的になったり、行動ができなくなることが多くある。

そして、性の禁欲から始めることにした。

まずポルノグラフィティーを見ることをやめ、次に自慰に、そしてポルノを頭の中で考えること、さらに発展させあらゆる妄想をやめようとしている。

これがどのように私の人生に働くのかはわからない。

今現在の効果では、規則正しい寝起き、外国語学習と趣味の活発化、異性との交際への積極性に対して多少なりともあったと言える。

そして何よりと先ほど述べたように、禁欲は人間しかしない高度な知性を持つことによる行動、哲学、宗教、芸術、言語学習などに一定の効果があることが期待されると考えられる。

さらに大きく個人を超えた能力でいえば、政治、軍事、工業・商業活動にも多少なりとも影響すると考えられる。

以上が人間の歴史から考えられる禁欲の効果である。